【除夜の鐘2015年大晦日】京都知恩院の除夜の鐘と除夜の鐘の回数と煩悩と

クリスマス・年末年始特集

2015年、大晦日が近づいて参りました。

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皆様にとって、2015年はどんな一年でしたでしょうか?

私にとっては、発展と決断の年でした。

大晦日と言えば、年越しそばもそうですが除夜の鐘をきかなくては新しい2016年を迎えられません。

除夜の鐘について、解説していきます。

除夜の鐘2015!除夜の意味って知ってますか?

除夜の鐘、除夜の鐘っていいますが、除夜ってそもそも何なのか疑問に思われた事はありませんか?

私は、ちょっと疑問に思ってたので調べてみた所、どうやら大晦日の日の事を「除日(じょじつ)」といい、冬の季語だそうです。

昔は、大晦日の日に夜通し神社にこもるという風習があったようです。

大晦日の日に早く寝てしまうと白髪になるという言い伝えがあるようですが、これは、大晦日の日の風習を破ってしまう事に対する戒めで、そう言われてるようですね。

ちなみに、「除」という文字の意味は古い物から新しいものに移るという意味があります。

そんな訳で、大晦日の日は除日と呼ばれるようになりました。

除日の夜につく鐘なので、除夜の鐘と呼ばれるそうです。

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大晦日につかれる除夜の鐘の回数って何回なの?

NHKのテレビでも、除夜の鐘を聴く事ができますが、何回除夜の鐘はつかれてるかご存じでしょうか?

基本的に、除夜の鐘の回数は108回とされています。

大晦日の夜から元旦の日の変わり目に鳴らすお寺が多いですね。

107回は大晦日の夜につき、108回目は元旦に日付が変わってから、つまり今年なら2016年の1月1日に変わった時点で最後の一回の鐘が鳴らされます。

除夜の鐘の回数が108回の理由って?

除夜の鐘が108回なのには理由があります。

108の煩悩を抹消しようと言う意味合いで、108回の除夜の鐘が鳴らされるという説がまず一つ目です。

仏教では、煩悩は108あるとされています。

大晦日に107回、元旦になってから1回鳴らすのにもまた理由があり、新しい年は煩悩に悩まされないようにという期待を込めて、最後の一回は日が変わってから鳴らされるようです。

二つ目の説は、4×9(しく)+8×9(はっく)=108という説です。

四苦八苦を取り除いた年にするために、108回の鐘を鳴らすとされています。

三つめの説は、一年間を表す説です。

どういう事かと言うと、月(12ヶ月)+24節気+72候=108です。

色々な説がありますが、ここ最近では108の煩悩を取り除くという説が一般的なようですね(^-^)

タイのバンコクにある観光名所、ワットポー(タイのお寺)では大晦日じゃなくても108の煩悩を取り除く事ができます。

ワットポーにある108個の鉢の中に、コインを入れて行く事でコインを入れる度に煩悩が取り除かれていくと言われています。

私は、特に心身深い訳でもありませんが、ワットポーにはよく行くので、行く度念のために煩悩を取り除く事にしています。

煩悩は、

・ 貧(ひん) ―むさぼり。5欲などの迷いの世界の生存に執着すること。
・ 瞋(しん) ―憎しみ・怒ること。
・ 痴(ち) ―真実を了解しないおろかさ(無明)
・ 慢(まん) ―慢心。他者と比べて優越意識を持つ。
・ 疑(ぎ) ―真理を疑うこと。

5見(けん) -悪見。(下記の5種類がある)

・ 我見(有身見)。我が心身、持ち物に執着した見方。がけん。
・ 辺執見(偏見)。一辺に固執する偏った見方。へんけん。
・ 邪見。道(道理)にそぐわない見方。じゃけん。
・ 見取見。自己の見解を最勝とする見方。みとりけん。
・ 戒禁取見。誤った信念をもって、それに固執する見方。

上記10のその時々に出てくる特に強いものを、
根本煩悩 または、 本執 という。

と、四諦(してい)-迷いの原因の分析方法。
苦・集・滅・道
・ 苦諦(くてい) -人の持つ苦しみは四苦八苦がある。ことの正しい分析。
* 四苦八苦―生・老・病・死。愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五蘊盛苦
・ 集諦(しゅうてい)-その苦の原因は何かを解き明かす原理。原因と理由を見極める。
・ 滅諦(めってい) -人の持つ苦しみは煩悩が原因である。その取り去った状態を推測する。
・ 道諦(どうてい) -苦滅を実現するのは、八正道(八聖道)である。具体的な方法と実践。
* 八正道
・正見(正しく四諦の道理を見る)
・正思惟(正しく四諦の道理を思惟する)
・正語(正しい言葉)
・正業(正しい行為)
・正命(正しい生活)
・正精進(正しい努力)
・正念(邪念を断ち正しい道を念じる)
・正定(正しい精神統一)
* 苦・集・道は、生滅変化して同じ状態には留まっていない「無常の3諦」であり、
* 滅諦は、永遠不変の「常の1諦」である。
と、
十大煩悩の真理に迷うものを
・見惑といい、・見道位という修行段階で滅ぼされる煩悩。抽象的な真理を得心する。
見道の位に達した後、具体的現象に対して、繰り返し修練を積み重ねる中での煩悩。を、
・修惑という。この修行段階を修道位という。
と、
三界―自我世界
・ 俗界―欲望の世界
・ 色界―具体的、具象的、物質の世界
・ 無色界―抽象的、概念的、精神の世界
の組み合わせ。で、時と場所と相手、状況のその刹那、刹那に現れる煩悩が98通り。を
● 九十八随眼(98ずいめん)―煩悩で、この髄眼に、

常に働いている煩悩、心を縛りつけて成長を邪魔するものを‐纏(てん)という。
枝末煩悩といわれるもので、特に重いものを取り上げて10の煩悩がある。
十纏(てん) ―随煩悩
・ 無漸(むざん) -内面的に恥じないこと。
・ 無愧(むき) -人に恥じないこと。
・ 嫉(しつ) -ねたみ。
・ 慳(けん) -ものおしみ。
・ 悪作(あくさ) -後悔。
・ 睡眠(すいめん)-眠りに陥らせる(心を閉ざす)精神作用。
・ 掉挙(じょうこ)-精神的な躁状態のこと。
・ 沈(こんじん) -精神的な鬱状態のこと。
・ 忿(ふん) -いきどおり。いかること。
・ 覆(ふく) -罪を覆い隠すこと。嘘をつくこと。
の10を加えて、108の煩悩になるという。

除夜の鐘で有名な京都知恩院とは?

京都界隈の方なら、おそらく殆どの方がご存じかもしれませんが、除夜の鐘と言ったら京都知恩院の除夜の鐘なのではないでしょうか?

実際に、目の前で除夜の鐘がつかれる姿をみる事ができます。

京都の知恩院にある鐘は、日本三大梵鐘(ぼんしょう)の一つである大鐘で、なんと重さは70トンもある鐘なのです。

16人の僧侶によって、12月27日試し突きがされました。

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京都知恩院の除夜の鐘2015

京都知恩院に直接行き、除夜の鐘を聴きたいという方は、早めの行動がベストです。

毎年、人数がいっぱいになると知恩院の入り口の門が閉められてしまうのです。

開門は、20時頃からですが、絶対に除夜の鐘を聴きたいという方は、少し早めに到着してると良いかもしれません。

除夜の鐘が実際になりはじめるのは、22時40分頃からで、一分間隔で除夜の鐘は鳴り響きます。

テレビで観た事があるという方も、大勢いらっしゃるのではないでしょうか?

せっかく京都に行かれるのであれば、是非とも聴いておきたいのが知恩院の除夜の鐘です。

知恩院に行かれて、2015年の煩悩を洗い流してくると良いですね(^-^)

自宅で除夜の鐘を聴くという方はNHKでも聴く事ができますし、その時間どうしても無理…という方は、除夜の鐘の効果音で調べてみるとヒットします。

効果音で聴くのもありと言えばありかもしれませんね。

煩悩をなくし、新たな気持ちで2016年を迎えませんか?

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